探究型学習協働プロジェクト 東北芸術工科大学

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研究活動の報告

6月12日 「スリーピーベアとお友達になろう!」

6月12日に山形県鶴岡市の朝暘第二小学校で、ワークショップ「スリーピーベアとお友達になろう!」を開催しました。このWSは1月にも当時の4年生が参加してくれたものです。今回は研究センターでの最後のアンケート調査を含むワークショップでした。担当は創造性開発研究センター研究員で、東北芸術大学講師でもある有賀三夏先生です。アシスタントとして芸工大の学生3名と、研究員をお願いしている長南博昭先生にも同行していただきました。

このワークショップは、冬眠からさめたばかりの熊「スリーピーベア」に性格や特徴をつけていき、絵本のキャラクターにしていくというものです。今回の生徒さんたちが作る熊のキャラクターはどんな名前になるのでしょうか?性別は?どんなことが得意なのかな?

①まず、参加してくれた生徒さんには、真っ黒で眠そうな目をした「スリーピーベア」のシートが渡されます。装飾する材料はたっぷり用意されています。それぞれ想像した熊さんにしていくためには何が必要かな?熊さんが絵本に登場する時のストーリーを作っていけるかな?

 

②熊さんの完成イメージを思い浮かべてから材料を選ぶお友達もいれば、まず、自分が好きな材料を集めてから、熊さんを飾り付けていくお友達もいます。

 

 

30分という短い作業時間でしたが、使われている材料の種類も名前も特技もみんな違う、それぞれ個性的な熊さんがたくさん生まれました!

 

 

中には手を動かしながら工作をする子もいれば、じっくり計画を立ててから制作に取り組む子もいました。制作に取り組む順序は異なりますが、ものづくりに熱中している姿はみな共通していました。美術によって「人に何かを伝えられる」ことや、「自由に表現をすることができる」ことを子どもたちに伝え、表現の楽しさを実感してもらう。これは美術を学び、研究している私たちの役目なのではないかと思います。また、表現することの楽しさを知ることで、他者とのコミュニケーション方法が広がることは、毎日の生活を豊かにするきっかけの1つになるのではないかと思います。

 

自由に物作りをしている子ども達の姿を見ていると、作品作りの過程では創造されるものに間違いも正解も無いと気付かせられます。私たちもたくさんの笑顔とエネルギーを貰えたワークショップでした。

 

 

レポート 東北芸術工科大学3年 野田苑恵